反省

ゲームの反省を行うべきか否かについて。


人狼というゲームを親睦のために行うのであれば、反省は不要である。
反省とは突き詰めて言えば、勝因はどこか、敗因はどこか、ということを突き止めることである。
もちろん、唯一つだけの行動によって勝ち負けが決定するわけではないから、
いくつかの行動の組み合わせとして、勝敗因が表現されるはずである。
しかしながら、反省は、最終的には勝因、敗因を突き止めることであるから、
敗因に関わる者にとって気分がいいものではない。
親睦を深めるためにゲームを行うのであれば、気分を害するものが出るのは非常に良くない。
従って、反省を行うことは親睦を深める方向とは逆方向であるとも言える。


では、なぜ反省を行うのか。
勝因、敗因を突き止め、これを以降のゲームに生かすためである。
成功例を再現させること、同じ失敗を繰り返さないこと、この2つが主目的と言える。


この成功と失敗は、勘や運ではなく、ロジカルに導かれることが反省において重要な点である。
つまり、次のようなケースは反省ではない。
AとBが同じくらい狼の可能性があり、狼でないBを吊ってしまったために負けてしまった場合、
「Aさんを吊ればよかった」ということである。
これは反省ではない。単なる後悔である。
というのも、上記では次に生かせないからである。
もし、他に判断する要素があり、そこを見逃していた、などは反省となりうる。



反省はもちろん、一人でも出来る。
が、大人数で行えば、それだけ着眼点が多くなる可能性がある。(議論が収拾がつかなくなる可能性もあるが)



粗探しするよりは、「この人はなぜここでこんな行動をとったのだろう」という視点で反省を行った方が良い。
そのためには、他の人の視点でログを読み返してみることが良い。
いろいろな考え方に触れることが出来るし、他の人から自分がどう見えていたかも見えてくる。


反省を行えば、人狼の真の面白さには近づけるかもしれない。
純粋な運や勘で勝負できるようになってくるから。