祈祷師と牧師
祈祷師と牧師は、人狼の攻撃を防いだり、また返り討ちにすることが出来ます。
この役柄は村サイドにとって非常に重要に見えます。
ところが、狼サイドにとっても重要な役割を果たしています。
祈祷師と牧師がいなかったら・・・
たとえば、祈祷師や牧師がまったく入っていない配役があるとします。
そして、その役が入っていないことが全プレイヤーに伝えられた状態でゲームをスタートさせます。
注意:「牧師と祈祷師が居るかもしれない状態で居ないこと」と、「牧師と祈祷師が居ないと分かっている状態で居ないこと」では、ロジック的には全く違います。
すると、狼サイドにとって困ったことが起こります。
- 偽ブロック宣言をすることが出来ない。
- 牧師が居ないから、真ブロックが存在しない→ブロック宣言は全て偽者と判定される。
- 全て死因(会議で言われる言い訳も含む)は「狂人が自殺した」となってしまう。
- 祈祷師が居ないから、カウンターが存在しない→カウンター宣言は全て偽者と判定される。
- 全員が対等な村人となってしまう。
- 狼が噛んでしまっても、「自分は祈祷師だから吊らないでくれ」などという言い訳が出来ない。
つまり、ゲームの展開としては、以下のようになります。
- 初日夜に全ての狂人が自殺する。(同室で自殺があった場合は出来ない)
- 初日夜に狼が全て行動する。
- 2日目に村人が吊られると狼サイドのほぼ勝ち(人数や配役数、部屋割り人数などにもよる)
と淡白なゲームになってしまいます。
これを使った作戦
祈祷師や牧師の能力は必ず使わなければならないと言うものではないので、
状況的には前述の状況を作ることが出来ます。
つまり、次のような約束をプレイヤー全体で交わせばよいのです。
狼に襲われても、祈祷師や牧師の能力を使ってはいけない。
もし使ったと主張する者がいた場合は、問答無用でリンチする。
これを行えば、前述の淡白なゲームが行えます。
ちっとも面白くはないと思います。
ロジックを立てる上で非常に厄介なのが、狂人や狼による偽ブロックです。
そこで、牧師の能力のみを使わないとするとよいかもしれません。
つまり、先ほどのプレイヤー間の約束を次のように買えればよいのです。
狼に襲われても、牧師は能力を使ってはいけない。
もしブロックをしたと主張する者がいた場合は、問答無用でリンチする。
祈祷師の能力は使ってもかまわない。
メリット
- 「狂人が偽ブロックして狼側の票として生きる」ことが出来なくなります。狂人の脅威が減ります。
改善点
- 3人部屋で牧師がブロックせずに死んでしまうと、容疑者の幅が拡大してしまうため、あまり効果的とはいえません。
- ブロック使用禁止は2人部屋に限定すべきでしょう。
- 最後に日数勝負になったときのみ、牧師の能力を許可した方が良いとは思います。
- 3日目夜以降は解禁にしても良いのではないでしょうか。
この作戦は、ゲームに参加しているプレイヤー全員の同意が必要なため、この作戦を実行するのはほぼ不可能です。
思考実験でしか検証できないため、完成度が低いのが難点と言えます。