ロジックの立て方

僕のロジックの立て方について。


まず、全員の視点に立ってロジックを立てます。
ところが、全員の視点に立ってロジックを立てると言うことは人数分のロジックを考えることが必要なのであり、
人数が多くなればなるほど、時間が掛かります。
また、制限時間がある以上、これはほぼ無理なことです。


で、何をするべきか。
全員の視点に立ってロジックを立てると言うことは、全てのブロックや死因の主張を肯定するor否定するの2通り(3人部屋の場合はさらに複雑*1だが)を全て考えます。
これならば可能です。
数としては、2(事件の数)程度のケースを考えれば良いのですから。
また、事件の数が多くなれば、矛盾する事件と言うのも発生しますから、
3日目朝(2晩明かした朝)の時点で、大体2
これを考えることと、全員の視点に立つことはほぼ同値です。
ただ、誰の視点に立っているかが不明瞭になるだけで、全てのパターンを網羅しているためです。


この方法で「他人の視点に立つということ」が何に相当するかというと、
「自分の部屋で起こったことを疑うこと」に相当します。


この方法の最大の弱点は、村狂言に弱いということです。
狂言を考慮すると、考えなければならない場合の数が膨大になるためです。
しかし、これは考えないものとしています。
恐らく、ロジックを立てていると、どうしても狂人の数が多くなってしまうということが起こると思います。
ここで、初めて考慮に入れ始めますので、弱点なのです。




一つ例を挙げます。
とある日のゲームなのですが、配役は伏せておきます。
僕(Pippin)の立場に立って考えてみてください。
Pippinの役は村人です。
ロジックのみで推理できるので、考えてみてください。

1日目夜

部屋割り

pumpkin man→Mond
omega→S.Fennel
Pippin→Wedding
Barock・ADVAN

2日目朝

事件一覧

BarockがADVANの攻撃をブロックしたと主張

2日目リンチ

村の意向(YN採決)により投票なし

2日目夜

部屋割り

pumpkin man→omega
S.Fennel→Pippin
Barock→Mond
ADVAN・Wedding

3日目朝

事件一覧

Barock死亡(同室者Mond)
S.Fennel死亡(同室者Pippin)→S.Fennelは自殺

以降も続きますが、ここまでで、狼の見当をつけることが出来ます。

わかりましたか?
正答は一番下のログのリンクで見ることが出来ます。
(ヒント:狼は2人、狂人は1人)


この推理に必要なのは、自分がS.Fennelさんが自殺したということを知っているということです。
このことは、自分と狼しか分からないことで、他の村人(村側の人)にはわかりません。
つまり、容疑者になる(事件の当事者となる)ということは、情報を多く得るということであり、真相に近づくことなのです。
が、同時にリンチへも近づきます。




































使用したログはこちら。
人狼Online (2004.10.26〜2010.10.12) - エラー

例題の正解の出し方

  1. S.Fennelさんが自殺した
  2. S.Fennelさんは狂人である
  3. 8人スタンダードゲームは通常狂人1人である ←ここを決め付けるのは少し危険
  4. 2日目朝のBarockさんのブロックは本物である
  5. よって、ADVANさんは狼である
  6. また、3日目朝に死者を出し、カウンターを主張していないMondさんも狼である。

以上から、狼がADVANさんとMondさん、狂人がS.Fennelさんであると言えます。

正解を出す過程で仮定した部分について。

もし、狂人が2人居るとした場合、どうなるのでしょうか。

  1. もう1人の狂人はBarockさんである可能性が高い ←ここも決め付けるのは危険
  2. すると、ADVANさんは2日連続でブロックも死者もないということになり、狼である可能性は低い。
  3. ADVANさんが狼であるためにはWeddingさんが狼でなければならない。
  4. Mondさんは村サイドである。

となり、狼はADVANさんとWeddingさん、狂人がS.FennelさんとBarockさんとなります。
が、この可能性は会議によってほぼ否定されました。(もともと狂人が2人と言うのも考えにくいですし。)
ADVANさんがMondさんを擁護する発言が見られたためです。
(そのように思わせる作戦とも考えられますが。)

前述で別の道を辿ったら・・・

Barockさんが狂人ではなく、S.Fennelさんの他に狂人が居るとしたら・・・

  1. Barockさんが狂人ではない
  2. 2日目朝のBarockさんのブロックは本物である
  3. 正解へ戻る。(ただし、もう1人の狂人に注意、となるが。)





ちなみに、僕(事件の当事者)以外の視点(例えば、pumpkin manさんの視点)で考えられる狼サイド可能性としては、

  • 狼: Mond,Pippin 狂: Barock
  • 狼: Pippin,Wedding 狂: Barock

と言う可能性が挙げられます。
ここで、狼と名前があげられている村人(BarockさんやWeddingさん)が真相に近い視点を持っていると言えます。


面白いのは、omegaさんの視点では、自身が牧師であるが故に、Barockを狂人と思ってみてしまいます。
従って、先にあげた間違いの例2つに走りがちです。
つまり、自動的にPippinが狼になってしまいます。
また、Pippinの視点では、牧師が2人居ることはワカラナイので、それに向けた説得が出来ません。
従って、難しかったといえます。




で、結局何が言いたいかというと、挙げた例は失敗でした!
もっと良い例を探して、また後日書きたいと思います。
どういう例が良いか、というと、

事件を全て信じると矛盾が生じ、
故に、2パターンないしは3パターン程度の配役が読めるが、
3日目の夜に起こる事件でその候補が絞られる。

というようなものが良いのです。




終わった後に(やってる最中に出来ればbest)ほかの人の視点でプレイをしてみることも良いと思います。
1ゲームで、参加人数分おいしい。

*1:3人部屋の場合: ブロックがあったときはそのブロックを真実か否かの2通り、死人が出た場合は自殺・同室(2人のどちらか)が噛んだの3通り、など。3人部屋でカウンター主張があった場合は場合の数としては多くなるが、配役は読みやすくなる。