村人による偽ブロック と ブロック・カウンター黙り
詳細は書くつもりはありません。警告的なものです。簡単に述べます。
あまり能動的に動くことが出来ない村側が行える数少ない作戦として、
「偽ブロック」と「ブロック黙り」および「カウンター黙り」があります。
ブロック黙りとカウンター黙りは一見全く違うもののように見えますが、共通点の方が多いと思います。
(共通点については、また今度書きます)
村人による偽ブロック
村人による偽ブロックのメリットとデメリットについてはフェンネルさんが述べていますので、そちらをご覧ください。
大まかに書くと次のようになります。
- メリット
- 狼と狂人を騙すことが出来る
- デメリット
- 村側も騙してしまう。(村側のロジックの破壊)
メリットの方が大きいと感じれば、行うのも一つの手です。
また、もし行うのならば、序盤にすべきです。
終盤に行っては何の意味もありません。
ブロック黙り&カウンター黙り
今後詳細に書こうかと思いますが、簡単なメリットとデメリットだけ。
- メリット
- 狂人を騙せる(狼は真相を知っているため騙すことが出来ない)
- デメリット
- 村側も騙してしまう。(村側のロジックの破壊)
ゲーム終盤で、村人よりも狂人が多くなった場合に、
ブロック黙りやカウンター黙りはそのメリットを発揮しえます。
しかし、ゲーム序盤〜中盤ではそのデメリットが大きいと考えます。
狼が役を騙る機会を得てしまうためです。
序盤〜中盤でブロックやカウンター黙りが効果的に機能した例は、まったく知りません。
もしもあるのならば、妄想でも良いので、知りたいところです。
ブロック黙りやカウンター黙りが行われても村側が勝つ場合は、
その時点、あるいはそれ以前に大勢がほぼ決まっており、
狼の逆転の可能性が非常に低い場合のみだと思います。
私見
これらの作戦は、人狼の基本的なコンセプトを逸脱しているものと考えています。
まず、村サイドは狼サイドに比べて、情報が少なく人数が多いです。
そのため、村サイドは真偽が入り乱れる情報の中から真の情報のみを取捨選択していき、その人数のアドヴァンテージによって狼を倒すことを基本戦略としていると考えています。
逆に狼サイド(特に人狼)は、豊富な情報というアドヴァンテージから村人を騙し、村サイドから票を奪い取ることを基本戦略としていると考えています。
村人が偽ブロックやブロック・カウンター黙りを行うことによって、偽の情報が増えることになります。
これでは、作戦を知らない多くの村人が混乱することは必至です。
一方、作戦を行った村人は、情報の真偽に判別がつくため、他の村人より真相に一歩近づいている状態になります。
つまり、作戦の効果としては、「自分のみが真相を知り*1、狼サイドを騙すこと」となります。
自分のみが真相を知ったところで、狼を吊ることが出来ないため、
これらの作戦は、村サイドの基本戦略を逸脱していると考えています。
*1:自分のみが真相を知り: 自分のみが真相を知ればいいというのは、狂人にあてはまることです。よって、狂人は偽ブロックをすると村人より真相に一歩近づけるのです。