3人部屋から見る狼予想

ログ(人狼Online (2004.10.26〜2010.10.12) - エラー)を見たら分かるのですが、幽霊PTで僕が「そのカウンター狂言はロジック的に無理がある」と叫んでいますが、
これは次のような理屈によります。


まず、3人部屋の指名順で狼の予想をある程度つけることができます。
どういうことかといいますと、狼がその部屋に2人居るかどうか、ということが予想できます。
例えば、A→B→Cと指名したとします。
このとき、狼が2人居る場合、「AとC」である可能性が高いです。
「AとB」及び「BとC」である可能性は低いです。


それはなぜか。
まず、「狼が3人部屋で2人を占めるメリットがあるか」を考えれば簡単に納得できます。
3人部屋で狼が2人居る場合、狼でない1人を殺すと、両方の狼が容疑者となります。
後々までこの容疑はついて回ります。
ところが、3人部屋で狼が1人であった場合、狼でない人にも容疑がかかります。
つまり、3人部屋で狼が2人を占めることは、2人の狼を容疑者にする上、本来作り出せるはずの容疑者を減らす結果にもなります。
3人部屋で2人の狼がいるメリットは、残りの1人が牧師の場合のみです。
この場合は、2人で噛み殺すも良し、敢えて噛まない - AT-WORLDで説明した作戦を使っても良しですが、
如何せん、牧師が同室した場合に限られてしまうのが難点です。
「意図せず3人部屋に狼が2人入ってしまい、たまたまその同室が牧師だった」ときに有効となり得ます。
したがって、3人部屋で狼が2人入りたがる可能性は低い、と考えられるのです。


3人部屋を指名で作るとき、狼が狼を指名することは即ち3人部屋に狼が2人入ることを意味します。
これは狼にとってデメリットなので、3人部屋を作るとき狼は狼を指名する可能性は低いです。
よって、直接指名のない「AとC」が狼である可能性はありますが、それ以外の組み合わせは考えにくいのです。


これを踏まえて、2006年1月31日第1ゲームを見ていきましょう。
まず、僕の初日の部屋ですが、Bio→puuuu→Pippin の順で指名がなされており、
翌日BioさんとPippinの間で相互ブロックがなされています。
相互ブロックを狼同士で行うのは、メリットが感じられませんので、この2人は同時に狼ではありません。
また、このうちの1人が狼である可能性は高いです。
そうすると、前述のロジックによって、puuuuさんが狼である可能性が低くなります。
したがって、その翌日にあった自殺カウンター狂言が非常にロジック的には弱いものになってしまうのですが、
それに気づく者はなく、すんなりカウンターしたWeddingさんは「狼または祈祷」と受け入れられてしまったようです。
幽霊PTで言いたかったのはこういうことです。*1


もし、狼の予想を立てたとき、3人部屋の指名で連続した2人が狼だったら、その予想は間違っている可能性が高いのです。

*1:もっとも、幽霊PTで叫んでいるときは相互ブロックの両者(Bio&Pippin)がともに狂人であるという考慮を入れていませんでした。この可能性の場合はカウンターの可能性が高くなるのですが、他の部屋で何も起こっていないため、もう1人の狼が分からないため、用済み祈祷を吊るのがベストだったと思います。