座右の銘とか。

座右の銘とは。

の意味 - goo国語辞書

常に自分の心にとめておいて、戒めや励ましとする格言。座左の銘。

自分は如何様に行動すべきか。
暴走しないようにその戒めとしておいておくものです。
つまり、自分が陥りがちな失敗を未然に防いだり、そこから立ち直るための言葉です。



僕の座右の銘

過ぎたるは猶及ばざるが如し。

ですよ。


短い人生経験から言うと、努力してもしすぎることは、絶対にあります。
というか、ほとんどそうです。
「何事においても頂点を極めていないものが何を言うか」という感じですが、
少なくとも僕は、努力しすぎて失敗した経験は多々あります。


人に与えられている時間には限りがあります。
なので、努力の範囲も当然ながら有限です。
従って、仕事の出来も必ず「完全」にはなりません*1
また、見る人によって、「完全」というものは違います。
作ったものは人に見られて評価されて始めて意味のあるものですから、そもそも「完全」は存在しません。


仮に、「完全」というものがあったとります。(例えば、自己満足など。)
しかも、ある程度から以上は、「完全度*2」はほとんど増えません。
さらに、重要事項である「労力*3(x)」と「完全度(f(x))」が、あたかもf(x) = 1- a^{-x}*4のようなグラフになります。(経験則)

(表示しているのは、横軸に労力x、縦軸に完全度f(x)をとったグラフです。a=eとしています。e自然対数の底です。微分積分で使います。また、グラフはx=5あたりで1になっているように見えますが、1にはなっていません。xを有限の範囲でどれだけ大きくしても、1にはなりません。限りなく近づいていくことは出来ます。x\to \inftyとするとf(x) \to 1になりますが、現実にx \to \inftyは不可能です。)


グラフを見ると、リラクゼーション*5x=[ \ln a ]^{-1} 程度の労力をつぎ込めば(図のグラフでは、a=eを代入して、x=1がリラクゼーションです。)、完全度は完全な場合とそれほど変わらず、また、それ以上労力をつぎ込んでも完全度は一向に上がりません。
従って、1つのことに時間をかけすぎるのは、時間の無駄です。
他のことに手を出して、相乗効果や労力の効率的な使用を狙うべきです。


上の関数は例です。
原点を通り、xを増加させると下から収束するような関数であれば何でも良かったです。
ラクゼーションの概念を示しやすい指数関数を使いたかったら、上のようにしました。
1-\frac{a}{x+a}とかでもいいです。


が、僕は結構無駄な努力をします。完全を求める傾向にあります。

*1:完全にはなりません: 特に、答えが1通りではない問題に関して。解決のために色々な手段があったり、表現方法に幅があったりする事柄。例えば、サイトの作製。「完全」というのはないと思います。

*2:完全度: どれだけ理想に近づいているかの度合い。下の関数では、(理想上の)完全を1としています。評価と言ってもいいかも。

*3:労力: つぎ込んだ時間と言い換えた方がいいかも。

*4:f(x) = 1- a^{-x}: f(x) = 1- e^{-x}としても良かったのだけども、仕事に応じて完全に近づくための労力に差が出るとよりそれっぽいなと思い、一般の定数aを底とする指数関数で書きました。aが大きくなると、完全に近づくための労力が減ります(少ない労力で完全に近づきます)。

*5:ラクゼーション: 緩和。指数関数が e^{-1}になるときを指す。イメージとしては、「ここら辺まで変わったら、この先はあんまり変わらない」と言うポイントを指します。