ブロック禁止作戦の直感的な説明

このことは以前も書きました(ブロック禁止作戦 - AT-WORLD)。
実際のゲームで提案したところ、「とても有利とは思えない」と言う意見も寄せられました。
何が有利なのか、何が不利なのか、は元の記事(ブロック禁止作戦 - AT-WORLD)に書いてあります。
それより、ここでは直感的に書いていこうと思います。




「牧師は狼側の役じゃないのか?」という言葉を聞いたことはありませんか。
これは、何故起こるのでしょうか。
それは、狼側が頻繁に偽ブロックを行うためです。
さらに、偽ブロックの確率が真ブロックの確率よりも高い*1からです。


つまり、狼や狂人の偽ブロックがなければ、牧師のブロックは信じられるのです。
偽ブロックをなくすにはどうすればいいのでしょうか。
偽ブロックをするのは、これを行っている本人の意思ですから、普通の方法ではなくすことは出来ません。
偽ブロックが起こらないようにするためには、偽ブロックをしても信じてもらえない状況を作り出せばよいのです。
つまり、ブロック宣言をする人=狼サイドの人という状況を作り出せばよいのです。
こうすると、もちろん本物のブロックも信じられません
ですから、牧師は狼に襲われたとき、能力を使うことなく死亡するようにしなければなりません。
また、ただ死ぬだけではダメです。
最初に、それを宣言しないといけません。
そして、全員で約束しないといけません。
つまり、「配役の中に牧師は居ない」ということにすれば、ブロックなど起こりようはずがありません*2


これでは本末転倒な気がします
しかし、作戦として有効でもあります。
なぜなら、本物のブロックよりも、偽者の方が確率的に多いということによります。
また、偽ブロックの狼サイドにとっての意義は、狼サイドが票を残しつつ容疑者を増やすことにあります。
従って、2人部屋で容疑者を作るためには、狂人が自殺するしかなくなります。
(3人部屋の場合は、噛むだけで容疑者が余計に1人発生しますので、この対処はしなければなりません。(詳しくはブロック禁止作戦 - AT-WORLD))




推理の楽しみは若干薄れますが、狼サイドが嘘をつく手段を奪うことも有効な作戦*3の一つといえます。

*1:ブロックの確率: 本物のブロックが起こるためには、人狼と牧師が同室し、さらに人狼はパスをせずに牧師を噛まねばなりません。かなり確率は低いといえます。それに対し、偽ブロックは人狼や狂人が無事に部屋を出さえすれば実行可能です。あとは本人の意思です。本物よりも起こりやすいといえます。

*2:ブロックなど起こりえない: ピンと来ないひとは、別の例を挙げてみると分かりやすいかもしれません。例えば、特殊配役の一つである「狩人」。これを入れると司会が宣言していないにもかかわらず、「わたしは狩人で、同室者が狼っぽかったので殺しました。」と言っても、誰も信じないのと同じことです。牧師が配役に入っていないのに、ブロックが発生するのはおかしいですから。

*3:嘘をつく手段を奪う: 逆に、狼サイドが嘘をつく手段を増やすのが特殊配役です。