オプションルール
倭国では配役によるオプションルール(特殊配役)によって、人狼の楽しみの幅を広げようという試みが多く行われる。
しかし、特殊配役はその配役を知らぬものにとって敷居が高い。
また、その配役を知っていてもその特性(有効な作戦など)を理解するまでには時間がかかる。
そのため、特殊配役による人狼の拡張は長い目で見れば面白いのだが、
面白さが見つかるまでは、比較的時間がかかると考えられる。
配役を弄らずに(基本の5役のまま)、オプションルールを導入することで
基本的なルールとやや差異のあるゲームを楽しむことは出来ないだろうか。
1.逸れ狼
狼全員がPTを組まず、一人または一部がPTを組んでいない状態を指す。
また、狼が4人以上の場合2チームに分かれてPTを組むという方法(2人PTを2組など)も考えられる。
逸れ狼はやや基本ルールからの修正が大きいといえる。
ほとんど特殊配役と言っても良いと思う。
狼同士の噛みのときの問題が大きい。
一般的に逸れ狼の場合、逸れ狼がPT狼を、またはその逆を事前に知らされていない。
そのため、狼同士が噛んだときの対処でルール認識に差異が出てくる。
共食いできるか否か、3人部屋で狼同志が噛んだときその後動けるかどうか、などである。
この詳細は以前(逸れ狼を考える。 - AT-WORLD)に記している。
2.一斉投票
投票順という概念をなくすためのオプションルールである。
この実現は次の2つの方法が考えられる。(もっとあるかもしれないが。)
- 司会の合図に合わせて、全員が一斉に投票したい者の名を叫ぶ。
- 投票にかかる時間は短い
- 投票のタイミングを逃した場合の対処
- 参加者が本に投票したい人の名前を書き、司会が回収して投票者名と被投票者名を発表する。
- 投票に時間がかかる(司会のタイピング速度にもよる)
この一斉投票を行うと、次のような変化が生じる。
- 村人の自票に狼が組織票を重ねるという作戦をしにくい。
- 狂人の変投票に狼が組織票を重ねるという作戦をしにくい。
- 狼が複数確定している際、村人が投票をあわせにくい。
など。
狼にとっても村にとっても圧倒的に有利ということはないと思う。
どちらにも、メリットとデメリットがあり、それが釣り合っていると思う。
また、投票から狼や狂人を読むことが出来、通常のルールの面白さを損なわない程度であると考えられる。
3.無記名投票
2.の一斉投票をさらに推し進めた方法。
この実現は次の1つの方法が考えられる。(もっとあるかもしれないが。)
- 参加者が本に投票したい人の名前を書き、司会が回収して票数のみを発表する。
一斉投票の投票者名を発表しないところが違いである。
- 投票から狼を読むことが出来ない
- 全員一致、および、一票のみ他に投票によるリンチを除く
- 自票による潔白さの証明が出来ない
それに加えて、一斉投票と同じ効果が現れる。
通常のルールに慣れた者にとってはやりにくいことが考えられる。
やや狼が有利と思われる。
狼が変投票を行い、その翌日の投票で狂人がそれに合わせる、という作戦が取れるからである。
4.死人隠し
オプションルールというよりはルールの厳格化である。
死人ローブを着て広場に戻るのを、ほかの部屋の人が目撃することがある。
また、狼の1人が早く広場へ戻り、他の部屋の様子を他の狼へ知らせるという作戦も存在する。
つまり、朝になるまで他の部屋の情報が分からない、という前提が崩れているのである。
これを防ぐために、次の約束を行う。
- 各部屋から広場に戻る際は死人ローブを脱ぐ。
- (特に3人部屋の場合)死んだ瞬間から部屋を出るまでは、ローブを着たままにする。
- 広場に戻っても、全員が戻るまでは生きているような顔をする。
- 司会から死人の発表があったときに死人ローブを来て、幽霊席へ移動する。
ただし、手順が煩雑になるため、簡素化できると良いと思う。
5.部屋割りの手順の変更
余り思いつかないのだが、あと手を加えるところはここしかないと思う。
逆指名くらいしか思いつかないし、この方法はあまり面白みがないと思う。
逆指名
司会が被指名者をランダムに選択し、その人と同室したいものが名乗りをあげる。
その中から司会がさらにランダムに選択する。または、先着順(これは回線速度によるところが大きいので、あまり良くないと思う)。
一斉投票は、やってみたい。
あんまり体系的な書き方ではなかった、と反省。
最初に「部屋割りオプション」「投票オプション」などの大項目を作り、
その中に「一斉投票」「無記名投票」などを入れていけばよかったかなと。